ジアミンとは?白髪染めでかぶれる原因と、美容師が教える正しい付き合い方

こんにちは。ジャン・クロードビギン丸の内マイプラザ店で、スタイリストをしている谷口です。

「ジアミン」って、聞いたことはあるけれど…

「ジアミンアレルギーが怖いと聞くけれど、そもそもジアミンって何?」「美容室で『ジアミンは大丈夫ですか?』と聞かれて、答えられなかった」——そんなお声を、僕はよくいただきます。

名前だけが独り歩きして、「なんとなく怖い成分」というイメージを持っている方も少なくありません。今日は、美容師の立場から、ジアミンについて分かりやすくお話しします。

ジアミンとは?白髪染めが染まる「しくみ」を担う成分

ジアミンとは、ヘアカラー剤に含まれる染料の一種で、代表的なものに「パラフェニレンジアミン」があります。一般的なヘアカラーや白髪染めの多くに使われています。

ジアミンは、髪の内部で酸化剤と反応して発色し、髪にしっかり定着します。白髪がしっかり染まり、色が長持ちするのは、ジアミンなどの染料のおかげです。

白髪染めが染まるしくみ

STEP 1
染料のもと(ジアミンなど)
髪の内部へ浸透する
→
STEP 2
酸化剤と反応
髪の内部で色が作られる
→
STEP 3
発色・定着
白髪にもしっかり色が残る

※しくみを分かりやすく簡略化したイメージ図です。

実は、ジアミンは「悪者」ではありません

ここまで読むと、「そんなに大事な成分なのに、どうして怖いと言われるの?」と思われるかもしれません。

ジアミンは、白髪染めを成り立たせている大切な成分です。問題は成分そのものではなく、人によっては、肌が反応してアレルギーを起こすことがあるという点です。ジアミンが悪いのではなく、「全員の肌に合うとは限らない」ことが大切なポイントです。

ジアミンアレルギーで知っておきたい3つのこと

1. 症状は、染めてから時間が経って出ることがある

ジアミンアレルギーは、染めてから数時間〜数日後に、頭皮や生え際、耳のまわり、顔などが赤くなる、かゆくなる、腫れる、といった形で出ることがあります。ひどい場合は、水ぶくれやただれになることもあります。

2. 「今まで大丈夫だったから」は、安心の理由にならない

ジアミンアレルギーは、それまで何度も染めて何ともなかった方が、ある日突然発症することがあります。体が少しずつ反応を覚えていき、あるとき症状として出てくるためです。そして一度アレルギーが出ると、その体質は基本的に続くと言われています。

3. 重い症状が出ることもある

まれに、顔や首が大きく腫れる、息苦しいといった重い症状が出ることがあります。息苦しさや、顔・唇の腫れがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

アレルギーに気づく第一歩は「パッチテスト」

ジアミンアレルギーを確認する方法として、メーカーも推奨しているのがパッチテストです。腕の内側などに少量のテスト液をつけて、肌が反応しないかを確認します。

久しくカラーしていなかったり、肌がかなり敏感になってきた方は染める48時間前に行い、「前に大丈夫だったから」と省略せず行うことが大切です。

パッチテストの流れ

1
テスト液を塗る
腕の内側などに
少量を塗布
→
2
30分後に確認
赤み・かゆみが
ないかを見る
→
3
48時間後に確認
時間が経ってからの
反応も確認
→
4
異常がなければ
染毛へ進む

※実際の方法・時間は、使用する製品の説明書に従ってください。異常があれば染めずに、皮膚科へご相談ください。

ただし、異常がなかったとしても、その後のカラーで症状が出る可能性がゼロになるわけではありません。染めている途中でも、ピリピリする、かゆいと感じたら、我慢せず、すぐにお伝えください。

当店でもパッチテストをご案内しています。ご不安な方は、遠慮なくお声がけください。

※その際は当日カラーはできませんのでご注意下さい🙇‍♀️

「ノンジアミン」なら絶対に安心、ではありません

「じゃあ、ノンジアミンにすれば大丈夫ですね」と思われがちですが、ここにも注意点があります。

ノンジアミンカラーは、ジアミン以外の染料を使って染めるものです。ジアミンに比べて反応が起こりにくい場合はありますが、アレルギーが起きる可能性がゼロになるわけではありません。また、ジアミンに反応する方は、構造が似た別の成分にも反応することがあります。

「ヘナ」や「天然成分」をうたう商品の中にも、商品によってはジアミンが含まれているものがあります。成分表示を確認することも大切です。

ジアミン入りカラー・ノンジアミンカラー・ヘアマニキュア 比較表

項目 ジアミン入りカラー ノンジアミンカラー ヘアマニキュア
染まる仕組み 髪の内部で発色 髪の内部で発色 髪の表面をコーティング
ジアミン 含む 使わない 使わない
アレルギーの可能性 あり ゼロではない ゼロではない
明るくする力 ◎ しっかり ○ 薬剤による △ なし
白髪へののり ◎ しっかり ○ 薬剤による △ 差が出ることも
色持ち ◎ 長持ちしやすい ○ やや落ちやすい ○ 少しずつ落ちる

※一般的な傾向です。商品・体質により異なります。ご不安な方は、事前にご相談ください。

ジアミンに不安がある方には、髪の表面に色をのせる「ヘアマニキュア」という選択肢もあります。髪を明るくする力がないなど、向き・不向きもありますので、ご希望に合わせてご提案します。

美容室でできる、ジアミンへの配慮

当店では、ジアミンが心配な方に、次のようなご提案をしています。

  • パッチテストのご案内
  • 低刺激タイプ・ノンジアミンの薬剤という選択肢
  • ヘアマニキュアのご提案
  • 頭皮に薬剤が触れる面積を減らすゼロテク

ただし、ゼロテクは頭皮に薬剤が触れる面積を減らす技術です。ジアミンアレルギーそのものを防ぐものではありません。薬剤の選び方と塗り方、両方を合わせて考えていきます。

もし、染めた後に症状が出たら

赤み、かゆみ、腫れ、ヒリヒリが続くときは、染めるのをやめて、皮膚科を受診してください。受診の際は、使った薬剤の名前や、染めた日が分かると役に立ちます。症状の程度による目安は、こちらです。

症状の目安と、とるべき行動

症状 とるべき行動
頭皮のかゆみ・ヒリヒリ・軽い赤み すぐに洗い流し、染めるのを中止。続くようなら皮膚科へ
腫れ・水ぶくれ・ただれ・顔や耳のまわりの赤み 早めに皮膚科を受診。使った薬剤の名前を伝える
息苦しさ・顔や唇の大きな腫れ・めまい すぐに救急受診(119番)

※あくまで目安です。診断はできません。不安なときは、迷わず医療機関へご相談ください。

ジャン・クロードビギン丸の内マイプラザ店 谷口にご相談ください

ジアミンは、怖がりすぎる必要も、軽く見る必要もない成分です。大切なのは、ご自身の肌の状態を知り、合った方法を選ぶことです。

ジャン・クロードビギン丸の内マイプラザ店では、暗くしすぎない白髪染めとあわせて、ジアミンへの不安に寄り添った薬剤選びをご提案しています。「ジアミンが心配」「過去にかぶれたことがある」という方は、ぜひ一度、谷口にご相談ください。

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