美容室でどう注文するのが正解?カラーオーダーのコツと「髪と頭皮を傷めない」塗り分けの秘訣

こんにちは!スタイリスト谷口です。

美容室でカラーをするとき、皆様はいつもどのようにオーダーされていますか?

伸びてきた根元も気になるし、毛先の色落ちも気になるから、全体を綺麗に染め直してほしい

そう伝えて、毎回根元から毛先まで同じようにカラー剤を塗ってもらっているという方も多いのではないでしょうか。

実は、カラーの施術方法や薬剤選定に対する考え方は、美容師によって大きく異なります。

毎回全体をしっかり塗るスタイルを提案する美容師さんもいれば、髪や頭皮の状態を見極めて塗り分けを行う美容師さんもいます。どれが間違いというわけではありませんが、もし皆様が「できるだけ髪や頭皮に負担をかけたくない」「10年後もツヤのある健康的な髪を保ちたい」とお考えであれば、知っておいていただきたい大切なポイントがあります。

今回は、プロの立場から「髪と頭皮を守るためのカラーオーダーの考え方」と、当店が大切にしている「ダメージを最小限に抑えるカラーの塗り分けのこだわり」について詳しくお話ししていきます。

美容室でのカラーオーダーは「おまかせ」でも大丈夫?

お客様からよく「どうやってオーダーするのが正解ですか?」「根元だけでいいのか全体染めるべきなのか分からない」というご相談をいただきます。

結論からお伝えすると、お客様自身が「根元だけ」「全体」と完璧に指定する必要はありません。

一番大切なのは、今の髪の状態、これからの髪をどうしていきたいか、そして今一番気になっているストレス(根元の白髪なのか、毛先のパサつきや色落ちなのか)を美容師に伝えることです。

信頼できる美容師であれば、そのお悩みに合わせて「根元だけのフルリタッチ(リタッチカラー)」にするか、「全体を染めるフルカラー」にするか、ベストな提案をしてくれるはずです。

プロが考える「根元」と「毛先」の染め分けの基本

当店では、お客様の髪と頭皮の健康を第一に考えているため、毎回むやみに根元から毛先まで強い薬剤で全体染めをすることはいたしません。

根元と毛先では、髪の「履歴」も「体力」も全く違うからです。

新しく伸びてきた根元の髪は、生まれたての健康な状態です。

一方で、毛先の髪は、これまでのカラー歴や毎日のドライヤー、アイロン、紫外線などの影響を何度も受けてきた「デリケートな状態」です。

この二つに同じ強い薬剤を使ってしまっては、毛先のダメージが一気に進行してしまいます。だからこそ、根元だけを染めるアプローチも大いにありですし、全体を染める場合でも根元と毛先で薬剤を明確に「使い分ける」ことがプロとして不可欠なのです。

頭皮に負担をかけない根元の塗り方「ゼロテク」

まず、根元のカラーリングについてです。

当店では、新しく伸びてきた根元の白髪や黒髪を染める際、アルカリカラーを使用しながら「ゼロテク」という技術を徹底しています。

ゼロテクとは、カラー剤を頭皮に極力つけず、髪の根元ギリギリから塗布していく特殊な技術です。

白髪をしっかりガッツリ暗く染め伏せるのではなく、髪の根元から美しく染め上げながらも、頭皮への薬剤の付着による刺激や、将来的な髪の細毛・パサつきの原因となる酸化ストレスを最小限に抑えます。

頭皮環境を守ることは、これから生えてくる未来の髪を守ることに直結します。

白髪が気になり始める年代だからこそ、頭皮に無理な負担をかけない塗り方が非常に重要になってくるのです。

毛先のダメージ状態に合わせた「薬剤パーセントの調整」

次に、毛先まで全体を染める場合のこだわりについてです。

全体の色味を整えたい、あるいは色落ちした毛先に透明感を戻したいという場合、毛先には根元と同じ薬剤をそのまま塗ることはありません。

お客様の毛先のダメージレベル、乾燥具合、過去の施術履歴をしっかり見極め、薬剤のパーセント(酸化剤の濃度)を極力下げて負担を減らします。

%を抑えたマイルドな薬剤を使用することで、毛先のキューティクルを無駄に開かせることなく、狙った色味やツヤだけを安全に補給することができるのです。

全体染め=髪が傷む」と思われがちですが、このように毛先の薬剤濃度を適切にコントロールしていけば、ダメージを最小限に抑えながら美しい色持ちとツヤを実現することができます。

傷みが限界に近いお客様には「ヘアマニキュア」という選択肢も

もし、すでに毎日のアイロンや過去の施術で毛先のダメージが強く、アルカリカラー剤(パーセントを下げたものであっても)を使うことすら髪の負担になってしまうと判断した場合はどうするか。

その場合は、無理に普通のカラー剤を使わず、「ヘアマニキュア」に切り替えるご提案をさせていただきます。

ヘアマニキュアは、髪の内部を脱色(明るく)して色を入れるのではなく、髪の表面に色をコーティングするように着色するカラー剤です。

髪の内部を壊すことが一切ないため、ダメージは実質ゼロ。それどころか、コーティング効果によって髪に自然なハリやコシ、ツヤを与えてくれるというメリットもあります。

「これ以上傷ませたくないけれど、毛先のパサついて見えたり黄色っぽく抜けてしまった色味を整えたい」という方にとって、ヘアマニキュアを活用した毛先のケアカラーは非常に効果的な解決策となります。

次回からのカラーオーダーに役立つポイント

美容室でカラーをする際、ぜひ以下のポイントを意識して美容師と会話してみてください。

ご自身の気になっている部分を素直に伝える

「根元の白髪が目立ってきた」「毛先のパサつきと色落ちが気になる」など、感じているストレスをそのままお伝えください。

ダメージを抑えたい旨を伝える

「できるだけ毛先を傷ませたくない」「頭皮がしみやすい、負担を減らしたい」というご希望をあらかじめ共有しておくと、美容師側も塗り方や薬剤の選択肢(ゼロテクや%調整、マニキュアなど)を幅広く提案しやすくなります。

まとめ:10年後も美しい髪を保つために

カラーリングは、その日一日だけ綺麗に見えれば良いというものではありません。

数ヶ月後、数年後、そして10年後もツヤとボリュームのある美しい髪で居続けるためには、一回のカラー施術でどれだけ「無駄な負担を減らせるか」が勝負になります。

毎回同じように全体を強く染めるのではなく、

・根元はゼロテクで頭皮を守りながら塗る

・全体を染める時は根元と毛先で薬剤を分ける

・毛先はダメージに合わせてパーセントを落とす、あるいはマニキュアで優しく色を育てる

このような丁寧なプロのこだわりとアプローチを選択していくことが、いつまでも自分らしい理想の髪色を楽しむ一番の近道です。

「自分の髪にはどんな染め方が合っているんだろう?」とお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談くださいね。お客様一人ひとりの髪と頭皮の状態に合わせた、最適なカラープランをご提案させていただきます!

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